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■華麗に舞った2年生ヒーロー [2010 インターハイ]
 
インターハイのWEB版の速報は本当にありがたい。
しかし、若干の不満というか要望がある。
 
いや、高校剣道の場合ありがちなことなのであるが、
それは、名前の後についている数字が「段位」を
現しているというところである。
 
いや、そこまではいいだろう。
いけないのは「学年」の表記がないことである。
つまり、段位があるけど学年がないのだ。
 
しかも、インターハイのような場合、ほとんどが3年と2年である。
段位も3段か2段である。
紛らわしいことこの上ないのだ。
 
あれを学年と勘違いした人がどれだけいただろうか。
いや勘違いしなかった人がどれだけいたかと言うべきか。
 
なぜ学年じゃなく段位なのかも不思議だ。
例えば、個人優勝した安房の千葉由樹の名前の後にAと書かれている。
これは二年ではなく、二段ということなのだが、
それはそれで「へえ、千葉選手はまだ三段とっていないんだ」
と思うかもしれないが、だから何なのかとも言える。
 
高段者の場合はそれなりの意味があるが、
二段か三段かなんて、早いか遅いかの違いしかない。
重要なことは3年生なのか2年生なのかじゃないだろうか。
高校剣士の情報として考える場合、
学年情報の方が、段位の100倍重要だと思うのだが、
いかがなものだろうか。
 
その点、西日本新聞社の玉竜旗のサイトは親切だ。
 
いや、インターハイの方も、
大変親切に速報いただいていることは十分承知しており、
そのことについては心から感謝申しあげるのであるが、
どうせなら、もう一つ、我々庶民のお願いを聞いていただき、
段位よりも学年表記をつけていただけないだろうか。
 
もしも、このブログをご覧になっている
インターハイ速報関係者がおいでになったら、
何卒、ご検討いただければ幸いなことである。
 
生意気に偉そうなことをほざいてすみません。
 
 
 
さて、本題に入るとしよう。
 
 
今回は、このインターハイで、注目の2年生に焦点を当てる。
 
今年の玉竜旗で、一人のヒーローが誕生した。
竹ノ内佑也というスーパー2年生だった。
 
このインターハイ、竹ノ内に続けとばかりに、大いに活躍した
あるいは、将来の有望性を感じずにはいられなかった2年生が
何人か私の目に留まった。
 
 
2年生ヒーローは竹ノ内だけじゃない。
 
1.あえて渋いところから紹介しよう。
トップバッターは富士河口湖高校の大将・村松洋輔である。
 
富士河口湖高校は、富士山の麓、富士急ハイランドのすぐそばに位置する。
内陸で標高が高いため、冬場はマイナス10度を下回る寒さの中、
剣道部員はひたすら稽古に励んできた。
チームの指導に当たるのは坂田秀晴監督
(国士舘高校時1979年インハイ個人BEST16
国士舘大4年時に関東学生選手権(個人)優勝、
全日本学生選手権(個人)準優勝という輝かしい実績を持つ)
である。
20年以上もこの地に留まり熱心に指導なさっている成果が現れ、
このところの躍進振りは目覚しい。
しかも、このチームは2年生41年生1名という若いチームであり、
その若いチームが、今年のインターハイ代表になったばかりか、
山梨県個人戦BEST4を占領したのだからスゴイ。
昨年まで、山梨と言えば、甲府商業の天下であり、
インハイ出場は団体も個人も甲府商業が独占してきた。
 
が、残念ながら全国大会では予選突破の壁に泣かされてきた。
 
山梨の剣道は全国に通じないのか。
 
否。
 
今の富士河口湖高校を見ていると
来年こそは山梨に、初の玉龍旗、
そしてIH優勝旗をもたらす可能性すらも感じさせる。
 
今年県予選で個人優勝した村松は、179cm
細身だが迫力のある、3年生顔負けの厳しい剣道をする選手だ。
(剣キチは玉竜旗の時にじっくりと観察した)
 
松村はこのインターハイ、団体戦2回。
個人戦3回の計5試合行った。
 
団体戦では、龍谷(佐賀)同じDブロック
チームとしては残念ながら前3人で敗れるも、
副将の菅原和真が、龍谷の田中に2本勝ち。
そして、大将の村松洋輔。龍谷の西村慶士郎からメンを取られながらも
ドウ2本を奪い返し見事な勝利で気を吐いた。
チームとしては予選最下位だったが
確実に来年につながる手ごたえを感じた。
 
また、村松洋輔の個人戦であるが、
1回戦で、育英の巨人、土井顕(188cm3年=2010年近畿チャンピオン)
メの1本勝ち勝利。
2回戦では、なんとあの高千穂の大将、本村幸輝(3)から
メン・メンの2本勝ちをしてしまったから驚いた。
3回戦では、東福岡の徳永に破れるも
本当に来年が楽しみな選手である。
 
 
2.続く高2生ヒーローは、水戸葵陵の高倉寛矢だ。
 
高倉は、昨年のインターハイで団体優勝した
水戸葵陵の先鋒・高倉聖矢の2学年下の弟である。
高倉兄弟は、大分県の杵築出身。
剣道日本の連載やDVD講座などでも有名な、
あの高倉聖史先生のご子息である。
その剣は・・・なるほど強い。
兄弟ともに、大分県の個人チャンピオンとなり、
武者修行として、九州からはるばる茨城の水戸葵陵に剣道留学し、
日本一を目差したのである。
 
高倉聖史先生と水戸葵陵の君島監督は
国士舘大学の同期生であることから、
おそらく「高校は、君島に預けるから、ぜひ日本一にしてやってほしい」
というような約束が交されたのではないだろうか。(違っていたら訂正します)
 
故郷から1000kmも離れた異境の地で、ただただ優勝を目指した
兄の聖矢は、昨年、本当に日本一に輝いたのだから大したものである。
 
そして今年は弟、寛矢が、
その逸材ぶりを発揮した大会であった。
 
今年のインターハイ。
高倉寛矢は2年生ながら水戸葵陵の副将を務めた。
身長173cmと記録にあるが、その堂々とした試合態度から、
実際よりも一回りも二回りも大きく見える。
 
圧巻は、準々決勝。
20で迎えた副将戦。
 
対するは長崎・西陵高校、前回話題にした「ツキの開達志」である。
引き分ければチームの勝ちという状況にもかかわらず、
開を相手に果敢に攻め、きっちりとメンを決めて、
チームの勝利も決めたのだ。
 
さらに、準決勝の安房戦では、
1(2)-1(2)のイーブンであの個人チャンピオンの千葉()と対戦。
ここで負ければチームの勝利の可能性も限りなく0に近づく。
そんな中でも、あの千葉を相手に引き分けに粘り、
イーブンのまま大将戦につないだ。
 
結局チームはここで敗れたが、2年生ながらその役割を堂々と果たした。
 
また、予選リーグでは麗澤瑞浪の山中に2本勝ち。
大分舞鶴の岡部には引き分けてチームの勝利を決めた。
高倉はこのインハイ5試合を戦い、23分け。
相手は5人とも全員3年生にも関わらず、
たったの1本も取られていないというところも安定している。
 
ここぞというところで確実にポイントが取れるようになれば、
来年の日本一も夢ではない。
 
 
3.そして、3番目のヒーローは、土浦日大の山下和真だ。
 
山下は、私剣キチが挙げた2年生優勝候補の2人の中の1人であり
今回のベスト8は立派な結果だったと思う。
しかも準々決勝で破れた相手は、優